また新しい料金プランが発表された
東電、5月から家庭向けに特定時間帯を割安にする料金プランを開始 | スラッシュドット・ジャパン ハードウェア
今回は一般家庭でも現実味のありそうなプラン
去年からスタートしたピークシフトプランは,使用量が300kWh/月ほどにならないと効果が出ないプランだった. ひとり暮らしでは完全に割高になっていた (今東電のサイトを見たら,店や事務所向けのプランとして紹介されているし...).
今回追加されたプランは「朝得プラン」「夜得プラン」「半日お得プラン」「土日お得プラン」の4つ. 詳細は東電のサイトを見れば分かるけど,それぞれの特徴は以下のとおり.
- 「朝得プラン」は 深夜1時から朝9時までが安い
- 使用ピークは朝で,昼,夜,深夜はそれほどでもない家庭向け?
- 「夜得プラン」は 夜21時から早朝5時までが安い
- 使用ピークは夜で,朝,昼はそれほどでもない家庭向け?
- 「半日お得プラン」は夜21時から朝9時までが安い
- 「夜得プラン」に加えて朝もそれなりに使う家庭向け?
- 「土日お得プラン」は土日が安い (土日でない祝日は平日扱い)
- 平日は使わない家庭向け?
どのプランもピークシフトプランのように7〜23時を昼として扱う無茶な設定をしていない.
実績値で比較してみた
ピークシフトプランが出た時と同じように,2年ほど前から設置している電力計の実績値を使って比較してみた.
東京電力のピークシフトプランへの加入を検討する | 忘れたらググればいい
半日お得プランがかろうじてお得
去年の5月から今月までの使用実績で各プランを適用した場合の電気料金を算出した.契約容量は30A.
従量電灯B | ピークシフトプラン | 朝得プラン | 夜特プラン | 半日お得プラン | 土日お得プラン |
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59059円/年 | 66017円/年 | 61342円/年 | 59629円/年 | 57598円/年 | 59827円/年 |
この結果を見ると,かろうじて現行の従量電灯Bより半日お得プランの方が安い.年間で1461円だけ安い.夜得プランも土日お得プランも数百円高いだけだから誤差範囲か.日経の記事には一人暮らしだと土日お得プランで2200円お得ってあったけど,それほどでもないな.そもそも260kWh/月もいかないし.
東電、家庭向けに割安4プラン 5月から新料金 :日本経済新聞
生活スタイルを改めれば安くなる可能性も
もう少し詳しい分析のために,時間帯ごとの使用量を出してみる.
自分の場合は季節ごとの使用量の変動はあるが,使用時間帯のパターンは年間を通じて同じ. 朝7時台と,帰宅する19時から寝るまでの3時前後までの間の使用があって,他の時間帯は固定分のみ.
朝7時に使用が多いのは,目覚し代わりにテレビが自動でONになるのと,照明が自動でONになるのが原因と思われる. これを抑えると朝も電気は使わないことになり,21時〜5時が安い「夜得プラン」が安くなる可能性がある. もちろん残業を長くして21時以降に帰るようにすればもっとお得になる.さらに平日家に帰らなければ,土日プランでもお得だ.
検討の余地あり
今回の結果だと,ピークシフトプランの時よりは期待が持てそう. 時間帯設定が現実的 (9時とか21時とか) なので生活パターンを工夫 (洗濯は9時までとか) すれば得になる人も出てくるのではないかと思う.
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蓄電池に安い電力貯めておけばいいんじゃね?
家庭用蓄電池を置いて安い時間で充電しておいて,高い時間帯は電池に貯めておいた電力を使うようにすれば, もっと効果が出るんじゃないだろうか? そういう製品ないかなぁ?
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